親が元気なうちに、実家の片付けを始めておきたいと思っています。
生前整理と遺品整理は、何が違うんでしょうか。
何から始めればいいか知りたいです。
生前整理は、本人が元気なうちに自分の物を整理することです。
遺品整理は、亡くなったあとに家族が整理することです。
いちばんの違いは、本人が自分で決められるかどうかです。
残す物、手放す物、スマホの中身や遺言まで、本人が決めておけば、あとで家族が迷わずに済みます。
この
- 生前整理と
遺品整理の 違いが 分かります - 元気な
うちに しかできない 準備が 分かります - 業者に
頼むときの 確かめ方が 分かります
家の片付けを業者に頼むなら、生前整理も見積もりを並べて比べられます。
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生前整理と遺品整理の違い
2つの違いは、次のとおりです。
| 項目 | 生前整理 | 遺品整理 |
|---|---|---|
| する人 | 本人と家族 | 家族や相続人 |
| 決める人 | 本人 | 相続人が話し合って決める |
| 注意する点 | 本人の気持ちに合わせる | 相続放棄を考えているなら処分の前に止まる |
遺品整理では、親の物は相続した財産として扱われます。
相続した財産を処分すると、相続を認めたとみなされ、相続放棄ができなくなることがあります。
条文は e-Gov 法令検索の民法 第921条で読めます。
生前整理なら、持ち主の本人が自分の物を決めて手放すので、相続放棄の決まりとは関わりません。
残された家族が、あとで一つ一つ迷うことも減らせます。
元気なうちにしかできない準備

物を片付けること以外にも、本人が元気なうちにしかできない準備があります。
スマホのパスワードを家族に残す
国民生活センターには、亡くなった家族のスマホが開けずに困った相談が寄せられています。
亡くなった兄のネット銀行の口座を確かめたくて、携帯電話会社の店舗にスマホの画面のロックの解除を頼んだが、「初期化はできるが、画面のロックの解除はできない」と言われた。
出典は 国民生活センター「始めましょう!デジタル終活」です。
同じ案内は、次のような備えを紹介しています。
名刺大の紙にパスワードなどを書き、修正テープで隠した「スマホのスペアキー」を作り、家族が見つけられる場所に置いておく。
毎月支払いのあるネットの契約は、サービス名とIDとパスワードを整理しておきます。
エンディングノートを使うことも勧められています。
遺言書を法務局に預ける
自分で書いた遺言書は、法務局に預けることができます。
法務局に遺言書を預ける手数料は、1通につき3,900円です。
法務局に預けられた遺言書は、家庭裁判所の検認が要りません。
出典は 法務省「自筆証書遺言書保管制度 手数料」と裁判所「遺言書の検認」です。
自宅にしまった遺言書は、見つけた家族が家庭裁判所で検認を受けることになります。
遺言書と、見つけたときの扱い方は、次の記事にまとめています。
家をどうするかを話しておく
親の判断する力が落ちると、家を売るなどの手続きが難しくなることがあります。
元気なうちに、実家を残すか手放すかを家族で話しておきます。
生前整理を始める順番
本人が疲れないよう、小さく区切って進めます。
- 通帳、
保険、 年金などの 大事な 書類の 置き場所を 決める - スマホや
ネットの 契約を 書き出し、 スペアキーを 作る - 本人が
残したい物と、 手放して よい物を 分ける - 大きな
家具や 使わない 部屋の 物から 手放す - 自分たちで
運べない物は、 業者に 見積もりを 頼む
一度に全部を片付けなくてかまいません。
本人の気持ちに合わせて、1日1か所ずつでも進めれば十分です。
業者に頼むときに確かめること

家具が多い家は、業者に頼むと早く進みます。
遺品整理のコンシェルジュは、公式サイトに次の生前整理の事例を載せています。
マンションの生前整理で、費用の目安は15万〜25万円(税込)、作業は7名で2日でした。
出典は 遺品整理のコンシェルジュの公式サイトの事例です。
費用は物の量で大きく変わるので、2〜3社の見積もりを並べて比べます。
本人が立ち会えるうちに頼めば、残す物を本人が作業の人に直接伝えられます。
見積もりの内訳と、費用が高くなる条件は、次の記事にまとめています。
業者の選び方と、ほかの地域の家の頼み先は、次の記事にまとめています。
よくある質問
生前整理は、
決まりはありません。
本人が元気で、自分で決められるうちに始めるのが目安です。
親が
無理に進めなくてかまいません。
まずは大事な書類の置き場所と、スマホのスペアキーから頼んでみます。
生前整理でも、
頼めます。
遺品整理の業者の中には、生前整理も受けているところがあります。
生前整理を始めるために今日できること
生前整理と遺品整理のいちばんの違いは、本人が自分で決められるかどうかです。
元気なうちに、本人にしか決められないことから始めます。
- 大事な
書類の 置き場所を、 家族で 確かめる - スマホの
スペアキーを 作り、 ネットの 契約を 書き出す - 実家を
残すか 手放すかを、 元気な うちに 話しておく
本人が決めたことが残っていれば、いつか遺品整理をする家族の負担は大きく減ります。





