実家の片付けで出た不用品を、回収業者に頼もうと思っています。
でも、あとから高いお金を請求される話も聞きます。
優良な業者は、どうやって見分ければいいんでしょうか。
不用品回収業者が優良かどうかは、許可、見積もり、広告の3点で確かめられます。
いちばん大事なのは、家庭のごみを運ぶ許可を市区町村から受けているかです。
安い定額パックの広告で頼んだのに、作業のあとで高額を請求される相談が増えています。
頼む前に3点を確かめておけば、こうしたトラブルは避けやすくなります。
この
- 優良な
業者を 見分ける 3つの 点が 分かります - 安すぎる
広告で 起きている トラブルの 形が 分かります - 頼む前の
確かめ方と、 当日に 話が 違う ときの 断り方が 分かります
目次
優良かどうかは許可と見積もりと広告の3点で分かる
頼む前に、次の3点を確かめます。
| 確かめること | 優良な業者 | 気をつけたい業者 |
|---|---|---|
| 許可 | 市区町村の一般廃棄物の許可がある | 産業廃棄物や古物商の許可だけ |
| 見積もり | 書面で出し、追加料金の有無を言う | 「行ってみないと分からない」 |
| 広告 | 料金の中身が書いてある | 「定額パック」「詰め放題」の安さだけ |
許可については、環境省が次のように案内しています。
家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託が要ります。
産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では、回収できません。
出典は 環境省「廃棄物の処分に無許可の回収業者を利用しないでください」です。
古物商の許可は、中古品を売り買いするための許可です。
ごみを運ぶ許可とは別のものなので、ホームページに許可の番号があっても、どの許可かを見ます。
不用品回収の相談は3年で約1.6倍に増えている
国民生活センターには、不用品回収サービスの相談が年々多く寄せられています。
| 年度 | 相談件数 |
|---|---|
| 2018年度 | 1,354件 |
| 2019年度 | 1,457件 |
| 2020年度 | 1,788件 |
| 2021年度 | 2,231件 |
出典は 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月)です。
2021年度の相談では、契約の金額は平均で約21万4,000円でした。
年代別では60歳代が約32万円と、いちばん高くなっています。
出典は 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(PDF)の参考資料です。
安すぎる広告で起きていること

相談で目立つのは、広告の安い料金と、当日の請求が大きく違う形です。
国民生活センターが紹介している相談から、2つを挙げます。
広告の「軽トラックパック7,000円、2トントラックパック2万5,000円」で頼んだのに、作業のあとで25万円を請求された。
もう1つは、空き家になった母の家を片付けようとした人の相談です。
「2トントラック詰め放題」で頼んだのに、当日は荷台の囲いの高さまでと言われ、断るとキャンセル料1万5,000円を求められた。
出典は 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月)です。
同じ発表では、こうしたトラブルは一般廃棄物の許可を持たない業者との間で目立つとしています。
広告を大きく出している業者が、許可業者とは限りません。
知恵袋にも、親が高額を払ってしまった相談がありました。
高齢の親が、業者に不用品回収を頼んだところ、46万円請求され、支払ってしまったそうです。回収物は、たんす、食器棚、自転車、古い炊飯器その他細々としたものです。
出典は Yahoo!知恵袋の投稿(2026年7月)です。
たんす、食器棚、自転車、炊飯器の4つを大阪市の粗大ごみに出すと、大きなものでも合わせて2,600円です。
細かな物を足したとしても、46万円とは大きな開きがあります。
出典は 大阪市「粗大ごみ処理手数料一覧表」です。
頼む前に確かめる手順

国民生活センターは、まず市区町村のごみの窓口に、余裕を持って頼むよう勧めています。
業者に頼むのは、それでは間に合わないときや、自分で運び出せないときにします。
粗大ごみの手数料や、申し込みから収集までの日数は、次の記事にまとめています。
業者に頼むときは、見積もりの段階で次の点を確かめます。
- 市区町村の
ホームページなどで、 一般廃棄物処理業の 許可業者を 探す - 追加料金が
あるか どうかを 確かめる - 作業の
中身と 料金を、はっきり出して もらう - キャンセル料を
確かめる
許可業者でも、市区町村によっては、家庭のごみを運ぶことが許可に含まれていない場合があります。
迷ったときは、市区町村の窓口に聞くのが確実です。
出典は 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(PDF)です。
許可業者の名簿は、市区町村のホームページに載っていることがあります。
たとえば大阪市は、許可業者の名前と電話番号を区ごとに載せています。
出典は 大阪市「一般廃棄物収集運搬業許可業者の紹介」です。
当日に話が違うときの断り方
国民生活センターは、見積もりと違う高額な料金を言われたら、その場での支払いを断るよう勧めています。
- 作業の
前に、 料金と 作業の 中身を もう 一度 確かめる - 見積もりから
変えると 言われて 納得できなければ、 作業の 前に 断る - 作業の
あとで 聞いていない 料金を 言われたら、 納得できる 額なら 後日払うと 伝えて、 その 場での 支払いを 断る - 身の
危険を 感じたら、 警察に 連絡する
見積もりのために呼んだ業者とその場で契約したときや、広告と請求の額が大きく違うときは、クーリング・オフができる場合があります。
書面を受け取ってから8日以内なら、理由を問わず取り消せます。
業者に「クーリング・オフはできない」と言われたときは、8日を過ぎてもできることがあります。
出典は 国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(PDF)です。
困ったときは、消費者ホットライン(188)に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。
業者を家に入れるときの守り方と、実際に払った額の例は、次の記事にまとめています。
よくある質問
古物商の
古物商の許可は、中古品を売り買いするための許可です。
家庭のごみを回収するには、市区町村の一般廃棄物の許可が要ります。
回って
家庭のごみを運べるのは、市区町村の許可や委託を受けた業者です。
許可を確かめられない業者には、頼まないほうが安心です。
見積もりは
業者によって違います。
呼ぶ前に、見積もりに料金がかかるかを確かめておきます。
優良な不用品回収業者を選ぶために今日できること
不用品回収業者が優良かどうかは、許可、見積もり、広告の3点で確かめられます。
広告の安さより先に、市区町村の許可と書面の見積もりを見ます。
- 実家の
ある 市区町村の ホームページで、 一般廃棄物の 許可業者を 探す - 複数の
許可業者に、 追加料金と キャンセル料も 含めて 見積もりを 頼む - 当日に
話が 違ったら、 作業の 前に 断る
物が多く、片付けからまとめて頼みたいときは、遺品整理の業者を選ぶ手もあります。




