古い実家を、買取で手放そうか考えています。
でも、買取は安く買いたたかれると聞いて迷っています。
買取にはどんなデメリットがあるんでしょうか。
空き家の買取のいちばんのデメリットは、仲介で売るより値段が下がることです。
不動産会社が自分で買い取り、直したり売ったりする手間と費用を、値段に含めるからです。
その代わり、早く手放せて、仲介手数料がかからないことがあります。
値段と早さのどちらを取るかで、買取が合うかどうかが決まります。
この
- 買取で
値段が 下がる 理由が 分かります - 仲介と
買取で、 かかる 費用と 売った あとの 責任の 違いが 分かります - 買取が
向いている 場面と、 損を しに くい頼み方が 分かります
目次
空き家の買取のデメリットは値段が下がること
買取は、不動産会社が買い手になって、家を直接買い取る売り方です。
仲介のように、買い手が見つかるまで待つ必要はありません。
そのぶん、値段は仲介で売れたときより下がります。
どのくらい下がるかは家と会社で大きく変わるので、一律の割合はありません。
「買取は安い」という話だけで決めると、損をすることも、得をすることもあります。
大事なのは、下がる理由を知って、自分の家で比べてみることです。
なぜ仲介より安くなるのか

買取の値段が下がるのは、不動産会社が買ったあとに、次のような費用と手間を引き受けるからです。
- 古い家を
直す、 または 壊す費用 - 残った
家財を 片付ける 費用 - 次の
買い手が 見つかるまで 家を 持っている 間の 税金や 管理の 費用 - 次の
買い手が 見つからないかもしれない 危険
家財が残っていたり、傷みが大きかったりするほど、会社が引き受ける費用は増えます。
そのぶん、買取の値段は下がりやすくなります。
反対に、自社で片付けや修理ができる会社は、その費用を抑えられることがあります。
会社によって値段が大きく違うのは、このためです。
仲介と買取でかかる費用の違い
値段だけでなく、売るときにかかる費用も比べます。
| 比べること | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | かかる。上限は国が決めている | 会社が直接買うならかからない |
| 家財の片付け | 自分で済ませてから売ることが多い | 家財ごと引き取る会社もある |
| 売るまでの期間 | 買い手が見つかるまで分からない | 値段が決まれば早く進む |
仲介手数料の上限は、売値が200万円以下の部分は5%、400万円以下の部分は4%、それを超える部分は3%です(税抜の割合)。
国土交通省の例では、1,000万円の家の上限は税込39.6万円です。
出典は 国土交通省「消費者の皆様向け 不動産取引に関するお知らせ」です。
800万円以下の家には、仲介手数料の特別な決まりもあります。
安い空き家を仲介で売るときの手数料は、次の記事にまとめています。
売ったあとの責任の違い
見落としやすいのが、売ったあとに見つかる不具合の責任です。
売った家に、契約と違う不具合が見つかると、買主から修理や減額を求められることがあります。
「責任を負わない」と約束して売ることもできますが、知っていて伝えなかった不具合は、責任を逃れられません。
条文は e-Gov 法令検索の民法 第562条と第572条で読めます。
古い空き家は、雨漏りや傷みが見つかることがあります。
売ったあとの責任をどうするかは、仲介でも買取でも、契約の前に書面で確かめておきます。
それでも買取が向いている場面

値段が下がっても、買取のほうが合う場面があります。
- 早く
手放したい 固定資産税や管理の 費用を、 これ以上 払い続けたくない 人 - 仲介で
売れなかった 何か月も 買い手が 付かない、 仲介で 断られた 人 - 家財や
傷みが 片付けや多い 修理に、 お金も 手間も かけられない 人 - 遠方で
通えない 見学の立ち会いや 片付けの ために、 何度も 通えない 人
反対に、家の状態がよく、時間に余裕があるなら、まず仲介で売れるか試す道もあります。
デメリットを小さくする頼み方
買取の値段は、会社によって大きく違います。
次の3つを守ると、安すぎる値段で決めてしまう心配を減らせます。
- 2〜3社に
同じ家を 見て もらい、 買取の 値段を 比べる - 値段だけでなく、
その 値段に なる 理由を 聞く。 家財の 処分や解体の 費用が 入っているか - 仲介の
査定も 1つ取り、 手元に 残る 額で 比べる
よくある質問
買取の
家の状態や場所、会社で大きく変わるので、決まった割合はありません。
2〜3社の買取の値段と、仲介の査定を並べて確かめます。
買取だと、
会社が直接買い取るなら、仲介手数料はかかりません。
別の会社が間に入って買い手を探す形なら、手数料がかかるので、契約の前に確かめます。
家財が
家財ごと引き取ると書いている会社もあります。
片付けの費用が値段にどう入っているかを聞いておきます。
空き家を買取で手放すか決める前に今日できること
空き家の買取のデメリットは、値段が下がることです。
その代わり、早く手放せて、仲介手数料や片付けの手間を減らせることがあります。
- 家の
傷みと 残っている 家財を 書き出す - 買取を
2〜3社、 仲介の 査定を 1社に 頼む - 手元に
残る 額と、 手放すまでの 期間を 並べて 比べる
値段と早さのどちらを取るかが決まれば、買取が合うかどうかも決まります。


