誰も住まなくなった実家を、とりあえずそのままにしています。
でも、毎年いくらかかっているのか、ちゃんと数えたことがありません。
空き家の維持費は、年間いくらくらいかかるんでしょうか。
空き家の維持費は、税金、管理、草刈り、保険、水道と電気の基本料金を足したものです。
国と自治体が公表している税率や料金の例で計算すると、税金と管理と草刈りだけで、年に約9万円から12万5,000円になりました。
10年持ち続けると、この3つだけで約90万円から125万円です。
自分の家の数字を入れ替えると、手放すかどうかを考える材料になります。
この
- 空き家の
維持費に 何が 含まれるかが 分かります - 1年と
10年で いくらに なるかを、 自分の 家で 計算できます - 古い家の
固定資産税が かからなくなる 線が 分かります
目次
空き家の維持費に含まれるもの
誰も住んでいない家でも、次の費用が毎年かかります。
- 固定資産税
(土地と 家に かかる 税金。 地域に よっては 都市計画税も) - 管理の
費用 ( 見回りや 換気を 人に 頼む場合) - 草刈りの
費用 (庭や 敷地が ある 場合) - 火災保険の
保険料 - 水道と
電気の 基本料金 (止めていない 場合)
このうち、火災保険と水道・電気の基本料金は、契約や地域で大きく違います。
このページでは、公表されている数字がある3つ(税金・管理・草刈り)で計算します。
固定資産税はいくらかかるか

固定資産税は、土地と家それぞれの評価額をもとに、標準で1.4%の税率で計算します。
家が建っている土地には、税金を軽くする特例があります。
| 項目 | 計算の決まり |
|---|---|
| 税率 | 標準で1.4% |
| 土地(200平方メートル以下) | 家が建っていれば、税金の元になる額が評価額の6分の1 |
| 家 | 評価額が税金の元になる額 |
出典は 総務省「固定資産税の概要」です。
たとえば、土地の評価額が1,000万円(200平方メートル以下)、家の評価額が100万円なら、次のようになります。
土地は1,000万円の6分の1に1.4%をかけて、約2万3,000円です。
家は100万円に1.4%をかけて、1万4,000円です。合わせて年に約3万7,000円になります。
古い家は固定資産税がかからないことがある
古い家は、年がたつにつれて評価額が下がります。
評価額が一定の額に届かないと、家の固定資産税はかかりません。
同じ人が同じ市区町村の中に持っている家の、税金の元になる額の合計が20万円に届かなければ、家の固定資産税はかかりません。
総務省によると、この線は2027年度(令和9年度)以後の分から30万円に上がります。
出典は e-Gov 法令検索の地方税法 第351条と総務省「固定資産税の概要」です。
これは家の分の話で、土地の分は別に計算します。
また、市区町村が財政上の必要から条例で課税できる例外もあります。
毎年届く納税通知書の課税明細書を見ると、家の評価額と税額が分かれて載っています。
家の税額が0円なら、この線に届いていないということです。
管理と草刈りの費用
遠方で通えない場合は、見回りや換気を人に頼むことになります。
自治体が公表している料金の例は、次のとおりです。
| 頼むこと | 料金の例 | 1年にすると |
|---|---|---|
| 月1回の点検と写真の報告 | 月額1,980円 | 23,760円 |
| 月1回の点検と換気・通水・掃除 | 月額4,980円 | 59,760円 |
| 除草 | 1日8,344円(別に事務費12%と材料費) | 年3回で約2万8,000円 |
出典は 佐野市「空き家の維持管理に関するご相談」と宮代町「空き家の管理は宮代町シルバー人材センターにご相談ください」です。
除草の年3回は、1日8,344円に事務費12%を足して3回分にした目安で、材料費は入れていません。
料金は地域と中身で変わるので、家のある市区町村の案内で確かめます。
空き家の管理を人に頼むときの確かめ方は、次の記事にまとめています。
1年と10年でいくらになるか

ここまでの例を足すと、次のようになります。
| 費用 | 1年 | 10年 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | 約3万7,000円 | 約37万円 |
| 管理の代行 | 約2万4,000円〜6万円 | 約24万円〜60万円 |
| 草刈り | 約2万8,000円 | 約28万円 |
| 合計 | 約9万円〜12万5,000円 | 約90万円〜125万円 |
この計算には、火災保険、水道と電気の基本料金、修理の費用は入っていません。
家が傷むと修理の費用が加わり、10年の合計はさらに大きくなります。
自分の家で計算するときは、次の順に数字を入れ替えます。
- 納税通知書で、
土地と 家の 固定資産税を 確かめる - 火災保険の
保険料と、 水道・電気の 基本料金を 足す - 管理や
草刈りを 頼むなら、 地元の 料金を 調べて 足す - 1年の
合計に 10を かけて、 10年で いくらに なるかを 出す
維持費を止めたいときの選び方
10年の合計が見えると、持ち続けるか手放すかを決めやすくなります。
- 持ち続ける家族が
住む 予定が ある、 貸せる 見込みが ある 人 - 更地に
して 土地に活かす 使い道が ある人。 解体すると 土地の 固定資産税が 上がる点に 注意します - 手放す住む
予定が なく、 維持費を 止めたい人。 古い家でも 現状の まま 買い取る 会社が あります
よくある質問
空き家の
家と土地の評価額によりますが、固定資産税と、人に頼む管理の費用が大きくなりやすいです。
自分の家の納税通知書から確かめるのが確実です。
水道や
止めると基本料金はかからなくなります。
ただ、換気や掃除で通うときに困るので、管理の仕方と合わせて決めます。
古い家なら
家の分は、税金の元になる額の合計が20万円に届かなければかかりません。
2027年度以後の分からは30万円に上がります。土地の分は別にかかります。
空き家の維持費を数えるために今日できること
空き家の維持費は、税金、管理、草刈り、保険、水道と電気を足したものです。
公表されている例で計算すると、税金と管理と草刈りだけで、10年で約90万円から125万円になりました。
- 今年の
納税通知書で、 土地と 家の 固定資産税を 確かめる - 火災保険と、
水道・電気の 基本料金を 書き出す - 1年の
合計に 10を かけて、 10年の 費用を 出す
10年の数字が1枚の紙にあれば、家族とも話しやすくなります。



